浅瀬のはずが沼でした

K-POPの上澄みをすすって生きています。

【VIXX】サブボーカルは進化する

K-POPはメンバーの担当が決まっていて、「メインボーカルの○○」「ラップ担当の○○」「ダンス担当の○○」とはっきりしていることが多いです。担当が決まっているとその部分に関しては秀でているとはっきり分かります。

 

ただ気になる部分が1点あるのですが、「サブボーカル」ってなんでしょうか。歌手なので全員歌うのは当たり前ですが、サブボーカルと聞くと若干印象が薄いように感じます。歌は歌えるけれどメインボーカルにはなれず、サビまでの間をちょこちょこ歌っている…みたいな。

 

私の勝手なイメージではなんだかマイナス気味なサブボーカルだったんですが、VIXXのサブボーカル群はカムバックするたびにめちゃくちゃ進化している!と実感したことがあったので、今回はVIXXの構成を踏まえながらそのことについて書いていこうと思います。

 

 

メインボーカルは声質高め

VIXXのメインボーカルはレオ・ケンの2人。レオの方が高めで頭の上から出しているような声。ケンは少し太めでビブラートがかかったような声。大体の曲でサビを歌っています。 VIXXのタイトル曲は全体的に暗めで厚みがありますが、メインボーカルがハイトーンなのでちょうどよく聴きやすい音楽に仕上がっていると思います。

 

 

ラップのアクセントが光る

ラップ担当はラビ。柔らかくこもったような声で、ハイトーンが多い曲でラビのラップがよいアクセントになっています。K-POPはどこのグループにもラップ担当がいますが、あんまり柔らかな声質のラッパーはいないのでは?他のメンバーの声が全体的に柔らかい感じなので、ラビの声もラップとしてアクセントはありつつ曲全体では調和していると思います。

 

 

サブボーカルの可能性

サブボーカルはエン・ホンビン・ヒョクの3人。この3人は凄い!!静か目な曲は柔らかく歌い激し目な曲は強く歌うなど、曲に合わせて声色を変化させているんですよ!!

 

4th mini album「桃源郷」では東洋ファンタジーのコンセプトで、美しく神秘的な表現を随所で見かけます。そのコンセプトに合わせサブボーカルも柔らかな歌声を響かせています。その一方で2nd full album「Chained Up」では恋の奴隷として熱情を表すのに、強めの声色で激しく歌いあげています。

 

メインボーカルは歌の中心を担うので、不変が求められます。しかしサブボーカルはメインボーカルと真逆で、どれだけ自分を変化させて曲を表現できるかが重要なポイントなのです。メインボーカルが木の幹ならば、サブボーカルは葉・花で季節を表現する…という感じでしょうか(ラップはどっちにも対応できるから上手い例えが見つからない…)。

 

私が一番注目しているのはホンビンです。ホンビンの声は低音と高音の振れ幅が大きいので、VIXXの中で彼の声が曲全体のイメージを決めていると思っています。

 

 

歌声から感じる世界観

VIXXは個性的なコンセプトが話題性のもとになっていますが、歌声に注目してみるとそれぞれがカムバックするたびに進化していて、世界観によく合う表現をしているのが伝わってきます。

 

今回のカムバックのタイトル曲「Scentist」では、調香師のコンセプトにふさわしく、サブボーカル群が柔らかな歌い方をしていたなと感じました。曲全体も他のタイトル曲と比較してハイトーンが少なく、サビをホンビン・ヒョクが歌っていて今までとは明確に変化した部分がありました。これも何年もアイドルとして曲を出し続けているからこそたゆまぬ努力の結果、進化し続けているからではないでしょうか。

 

結論:VIXXのサブボーカルは進化する、もっとサブボーカルに注目して曲を聴こう